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「親愛なるWEBディレクター様」ワイヤーフレーム上でデザインをしないで下さい!

2016年6月18日

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ワイヤーフレーム上でデザインされていると、逆にデザインしにくい!

デザイナーからこんな意見を聞いた事はないだろうか?

「クライアントから無理難題を言われるディレクター VS 多数案件を抱え時間が無いデザイナー」こんな感じで、社内のディレクターとデザイナーの関係がギクシャクしている現場は珍しくありません。今回の記事はそのギクシャクした関係の修復に役立つ記事にしたいと思います。この記事をお互い読んで一度制作フローを整理してみてはいかがでしょうか。

WEB制作をすすめる上で、WEBディレクターがワイヤーフレームを作成してクライアントに確認し、そのワイヤーフレームをデザイナーが受け取ってデザインをすすめるという制作フローは、わりと一般的だと思います。
デザイナーはクライアントとのヒアリングにディレクターと同行する事が本来ベストなのかもしれませんが、時間も予算も限られている中でなかなか直接会って話をする機会はありません。
そこで活躍するのが、先に述べたワイヤーフレームというものです。このワイヤーフレームの目的を履き違えると、サイトのデザインに大きく影響しますので改めて考えてみましょう!

ワイヤーフレームの本来の目的

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ワイヤーフレームの本来の目的は、WEBページの作成において、必要な構成要素の確認やコンテンツの優先順位とそれにともなう動線確保、ナビゲーションの有無などをクライントに確認し、それを元にそれらの要素を可能な限りFIXさせ、それをデザイナーに伝える為のツールです。

たとえあなたがアートディレクターであったとしても、デザイン要素をワイヤーフレームに落とし込むべきではなく、「色」さえ入れるべきではないのです。

そしてクライアントにはワイヤーフレームの目的を説明し、ワイヤーフレームのレイアウトはあくまで仮であり、実際のデザインとは大幅に変わる可能性があることを前もって伝える必要があります。

しっかり割りきって、構成要素を確認するフェーズとデザインするフェーズは分けましょう。

ワイヤーフレームにデザインをしてはイケない理由

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ワイヤーフレームにデザインが施されてしまっていると、クライアントの中で変に凝り固まったイメージができてしまいます。
クライアントによっては、ディレクターと打ち合わせを重ねるうちに、そのイメージに愛着がわいたり、そのレイアウトやデザインが正しいデザインであると刷り込まれてしまい、デザイナーからあがってきたデザインが、ワイヤーフレームと違う場合のギャップに納得いかないといった弊害が出る可能性もあります。
もちろん、上がってきたデザインの方が良ければ喜ばれる場合もあるのですが、変に凝り固まったイメージを先行させるのは得策とは言えません。

またそのワイヤーフレームを受け取ったデザイナーは、そのイメージに引っ張られてしまいます。もちろんそれもデザイナーの技量で避けられる事ではあるのですが、少なからずデザイナーのアイデアやイメージの弊害になる事になるでしょう。
また、ディレクターとデザイナーの関係性にもよりますが、デザイナーの地位の方が低い場合は、どうしてもそのワイヤーフレームのデザイン範囲でデザインしてしまうという、足かせとなってしまうのです。

つまりディレクターの能力以上のものができにくい状況をあえて作ってしまっている事になるのです。

ワイヤーフレームにデザインする代わりに

ディレクターはワイヤーフレームにデザインを施す代わりに、クライアントに「デザインするための指針」を確認しなければなりません。

デザインに関して確認すべき内容としては、
「ターゲットとするユーザー」「ターゲットとするデバイスやブラウザ」「コーポレートカラー、サイトやキャンペーンのイメージカラー」「ロゴの有無」「写真支給の有無、有料素材の予算」「デザインのテイストや方向性」「参考になる他サイトやライバル他社のサイト」「コンテンツの優先度」「サイトの目的」「現状の問題点(リニューアルの場合)」などを「その理由を踏まえて」先方に確認する必要があります。

ただしクライアントがイメージしているデザインが正解であるとは限りません。場合によってはその意見を否定しなければならない場合もあります。
もちろん頭ごなしに否定するのではなく、制作のプロとしての経験やサイトの目的やユーザー目線を理由とした説明をすべきです。
もしあなたがアートディレクターでない場合は、その場で結論を出してはいけません。一旦持ち帰ってデザイナーと検討する旨を告げるべきです。

デザイナーの仕事とは?

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では、デザイナーの仕事とはなんでしょう?
デザイナーの仕事とは、クライアントから頂いたサイトマップや、ページ内の構成要素、コンテンツの優先度、サイトの目的、ユーザー環境(スマートフォンやタブレットの有無)などを確認した上で、ユーザーの見やすさ、使いやすさ、コンバージョンにつなげる為の工夫などを考え、どのようなレイアウトや見せ方が合うか、どのようなデザインテイストや色が最適か、どのような写真を使うと効果的かを考えて、時には動きをつけた表現や見せ方も考慮した上で、デザインに落とし込むのが仕事です。

もちろん一度ワイヤーフレーム上でFIXした構成要素であっても、デザインに落とし込んだ状態でクライアントが見た場合、「やっぱり内容を変更したい。。」といった要望が出る事もよくある話です。
クライントは素人です。デザイン上で見てみると新たな要望や欲が出たり、考えが変わったりするのは仕方のない話。最初の取り決めにもよりますが1〜2度程度の変更であれば、喜んで対応してあげるのもデザイナーの仕事です。
もちろんこの辺りの工数はバッファとして見込んだ上で、最初に見積りに含んでおく必要があります。

ディレクターとデザイナーの信頼関係が重要

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チームとしてWEBサイトを制作していく上で、この信頼関係がとても重要になってきます。ディレクターはデザイナーのデザイン力を信じてデザインに関しては一旦完全に任せる必要があります。

また逆にデザイナーはディレクターの進行に信頼を置いて、ディレクターがクライントと直に話して感じた意見や温度感など素直に聞いて、デザインの参考にしましょう。

そして、デザインしたものをディレクターやその他の人に見せた時の意見はとても大事です。ディレクターの意見も1ユーザーの意見と言えます。デザイナーは自分のデザインを否定された時に、その意見を素直に聞いて考慮したり、丁寧にディスカッションしてデザインに反映していく事がとても重要です。
他人の意見や批評を真摯に聞く事は、優秀なデザイナーの素養のひとつと言えます。これができないデザイナーは伸びません!

これらの信頼関係がないと、ディレクターは安心してデザインを任せる事ができずに、ワイヤーフレームに自分の意図したデザイン入れてしまったり、デザイナーはそのワイヤーフレームの縛られて、本来の実力を発揮できないといった悪循環になってしまう事になるのです。

まとめ

良いWEBサイトを作る上で、しっかりとしたヒアリングとシンプルなワイヤーフレームは不可欠です。お互いの仕事を尊重して気持ちのいい仕事ができるようにしましょう!


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京都・滋賀・大阪を拠点にWEB制作とWEBに関する情報を中心に、その他ライフハックや思う事などを発信しています。
制作会社に所属しており、夜な夜な少しずづ書いております。その他、WEBデザイン、HTMLコーディング、jquery、wordpress、イラスト作成、写真撮影など。通勤時間を最大限に活かすのが目下の課題。

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