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photoshop新機能「被写体を選択」の使い方と精度

今回photoshopのアップデート(photoshop 19.1.0)で追加された、話題の写真切り抜きの新機能「被写体を選択」!従来の範囲選択とは違い、Adobeの人工知能「Adobe Sensei」が範囲選択の作成を担うというのだ!

そこで今回はこのphotoshopの新機能「被写体を選択」の使い方と、その写真選択の精度について調査してみたいと思います!

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photoshop新機能「被写体を選択」の使い方

まず使い方はとても簡単!目的の写真を開いた上で、「自動選択ツール」を選択すると画面上部に「被写体を選択」のボタンが表示される。このボタンを押すだけなのだ!

驚くほど一瞬で選択をしてしまった!

こんな事があっていいのだろうか?背景画像も結構複雑な写真を1秒足らずで選択してくれるこの新機能!これはAI時代の到来と共に、人間の仕事が無くなっていく事になるのかと思うと、素直に喜べないのが正直な所ではないだろうか。。

しかし所詮は人工知能。まだまだ未完成な機能だろうという事で、次にその粗探しをしてみようw

「被写体を選択」の選択精度を検証!

今回のデモで使った写真はこの写真です。背景もこってりとしていて、手の色と背景の色は似ているにも関わらず、Adobe Senseiは「被写体を選択」を使って一瞬で切り抜いて見せた。

しかしこのあと検証する事で「被写体を選択」が得意とする写真と、苦手とする写真の法則が見えてきた。いくつか実験してみたのでそれを紹介します!

「被写体を選択」の写真切り抜き検証その1、背景と色がハッキリ違う人物

野球をしている写真ですが、切り抜き結果はまずまず。バットのグリップのあたりに少し芝生の緑が残っていたり、足の分かれ目にも茶色が残っている。

「被写体を選択」の写真切り抜き検証その2、シンプルな背景なにシンプルな形の物体

しかしこの写真はどうだろうか?一見シンプルで切り抜きやすい車の写真が、見るも無残な切り抜きになっている。車の影などが難しいのはわかるが、右側の四角物体は、とても簡単そうに見えるが、人工知能にはむずかしいのか?

「被写体を選択」の写真切り抜き検証その3、シンプル背景の人物

この写真も背景はシンプルだが、人物は無残な切り抜きになっている。特に白い服と白い背景の部分はむずかしいのだろうか?

「被写体を選択」の写真切り抜き検証その4、複雑な背景と人物

今度は一転、多少ミスはあるもののわりとキレイに切り抜いている。この差はいったいどこにあるのだろうか?

photoshopの「被写体を選択」の得意写真と不得意写真の法則

あくまでまだまだ少ない検証での推測だが、うまく切り抜いた写真の特徴として、背景写真と被写体の写真のピントの違いではないだろうか。被写体にピントが合っていて、背景をぼかしている写真はうまく選択できている。

反対にシンプルな背景でも、被写体と背景に距離がなかったり、ボケ具合の違いが少なく、色が近いものは不得意なのではないだろうか。

Adobe Senseiと人工知能の未来

今回は、photoshopの新機能「被写体を選択」の使い方と検証をしてみたが、精度はまだまだとはいえ、その能力には脅威を感じるのは私だけではないはず。人工知能というだけに、その精度は学習していけばどんどん上がっていくのだろうか。

少なくとも、WEB制作やphotoshopを使う仕事をする人にとって、単純な作業ほど仕事は無くなっていくというのを目の当たりにした事例ではないだろうか。我々は、人工知能にはできない、よりクリエイティブな部分を磨かなければならない時代になってきたのではないだろうか。


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WEBデザイン・グラフィックデザイン歴:約18年、HTMLコーディング、jquery、wordpress、イラストなど本業とし、WEBデザインコンサル・プログラミング・ライティング等にも勤しんでいます

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