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WEBデザイナーの「残業時間」と「実際に残業を減らした」方法

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WEBデザイナーになりたいけど、残業時間が長そうで不安。
実際どれくらい残業するの?

残業時間、それはWEBデザイナーに限らず、会社員として働く人の永遠のテーマ。

今回は、私がデザイナーとして「3つの会社」で働いた実績を元に、その「WEBデザイナーのリアルな残業時間」と、その「残業時間を減らす為にやって効果があった事」を解説したいと思います!

WEBデザイナーの「実際の残業時間」はどれくらい?

冒頭で述べた様に、私はデザイナーとして現時点で3つの会社で働きました。現在もWEB制作会社に在籍中ですが、その実際の残業時間について、話したいと思います。これらはリアルな実体験なので、これからWEBデザイナーになりたい人や、将来WEBデザイナーを目指すか、考えている人の参考になるかと思います!

1社目のグラフィック系デザイン会社の残業時間

最初に入った会社はグラフィックをメインとする会社でWEBほんの少しのウエイトでした。

まず定時の時間は「10時〜19時(1時間の昼休み)で、合計8時間労働」です。これは偶然ですが3社に共通する時間でした。朝の10時スタートというと、一般的企業よりは少し遅いスタートな会社が多いです。朝に弱い方は10時スタートというのは気持ち楽かもしれませんね!

で、この会社での残業時間は、最盛期は鬼の様でした。時期にもよりましたが、10時に出社して、帰る(会社を出る)のが「26時前後…」でした。

は……?

今、なんて…?

26時なんていう時間ってあったっけ?タイプミスだろ?原稿ちゃんと見直せよ!

ですよね…。でも、タイプミスではなく「26時なんです。」そう、普通1日って24時間で終わりますよね?その会社は1日26時間あるという、4次元の世界だったんですねw

冗談はさておき、ずっとでは無いですが、本当に26時(午前2時)まで毎日働く日が続いていた時期がありました。

当時私も25歳前後と若く、会社の近くに住んでいて、入社1年で「中間管理職」に出世していた、という条件が重なっていた事もあるのですが、その時期は「早めに仕事が終わったので、23時くらいに帰ろう」としたら「もう帰るのかよ??」という皆の視線と重い空気が漂うような、カオスな世界でした。

ただ、仕事時間としては大変でしたが「若い皆が遅くまで、ワイワイやる」という「学祭みたいな」楽しさもありました。

当時独身で1人暮らしだったので、遅くなる事に誰にも迷惑をかけてなかったので、仕事場が生活場の様な雰囲気でもあったんですね。

「若い時期に苦労をしろ」と良く言いますが、今ではそう言う意味で「良い経験ができたな」と思えます!この経験があるから、どんな仕事でも出来るっていう、変な自信も付きましたし。

ただそんな会社でもさすがにこんなにブラックな働き方はおかしいだろうという事で、最終的には、夜21時までには帰りましょうという、ルールを作って残業時間を減らす事に成功しました。

では、どのようにして「残業時間を減らした」のか、これはのちほど説明します。

その後、元々WEBデザインを本格的にやりたかったので、WEB専門の会社に転職するため、4年で円満退社しました。

1社目の会社の平均残業時間は

最盛期の平均残業時間で「1日6時間、月120時間」
落ち着いた時期の平均残業時間で「1日2時間、月40時間」という結果です。

2社目のWEB制作会社の残業時間

2社目は予定通りWEB制作会社に転職できました。ただ、「WEB制作会社のスタートアップメンバー」としての募集だったので、会社としても1からのスタートでした。(逆にそこが魅力で入ったのもあります。)
グラフィックの会社からの「WEB部門の分社」的なスタートだったので、クライアントはすでにいくつかあってのスタートでした。

この段階で言わなくても想像できるかもしれませんが、自分を含め「最初3人で立ち上げ」から始まった会社なので、最初の頃の残業時間は「半端ねーよ」の状態です。前回の会社と同じくらいの、26時前後という日々が続きました。これまた、会社まで自転車で通っていたので「終電」という概念がなかったんですね…。

3人で作業して納品まで全部やるので、時間が無いので仕方ないといばそれまでですが、寝不足が続いてつらい時期でもありましたが、3人しかいないので給料もそれなりに良かったんです。

コンペに勝って某都道府県のサイトを受注したり、大手代理店さまとお仕事をしていた事もあり、わりと大型案件も受注していたので、途中派遣社員を入れたり、少しずつメンバーを増やして、残業時間は少しずつ少なくなってきました。

会社自体は大阪の会社だったのですが、東京にも追加で事務所をかまえ、私も東京に転勤して東京の責任者として過ごしていました。責任者という事で、後輩たちの仕事を管理する一方、その後輩たちも、いわば大事な親御さんから預かったひとの子なので、長時間労働で無理させる事もできないと思い、この会社でも残業を減らすように工夫しました!

最終的に私が退職する頃には、社員13人くらいで「平均退社時間は、20時前後くらい」まで落ち着いていました。

ここまで残業時間を減らす為に、ここでもいくつかの工夫をしたので、こちらものちほど説明します。

2社目の会社の平均残業時間は

最盛期の平均残業時間で「1日5時間、月100時間」
落ち着いた時期の平均残業時間で「1日1.5時、月25時間」という結果です。

3社目のWEB制作会社の残業時間

現在働いている3社目のWEB制作会社では、時代も変わってきたのもあり、現時点で「鬼のような残業」はありません。ただ仕事はそこそこ忙しく、平均的な退社時間は21時〜22時前後です。現在働いている会社は、人数も少し多く完全に分業制なので私はデザイン業務に専念しています!分業制というのは「作業効率が良い」ので会社全体としての生産スピードは上がります。

しかし、私自身HTMLやフロント周りの勉強も継続したいので、自宅に帰った後や、帰りの電車で自分自身で勉強をしている状態です。

3社目の会社の平均残業時間は

繁忙期の平均残業時間で「1日3時間、月60時間」
落ち着いた時期の平均残業時間で「1日1.5時間、月30時間」という結果です。

WEBデザイナーの「残業時間を実際に減らした」方法

さてこれまで、3社で残業時間を減らしてきたという話をしましたが、では実際にどのように残業時間を減らしたのかを説明します。

なぜ残業時間が長くなるのか?

まず残業時間を減らす方法を考えるにあたって、なぜ残業時間が長くなるのかを知る必要があります。それは、もちろん物理的に仕事量があるからという理由も、もちろんあるのですが、それ以外にも要因があるので、残業時間が長くなる要因をピックアップします。

残業時間が長くなる要因

  • 物理的に仕事の量が多い
  • 作業単価が低い
  • クライアントのからの修正依頼が多い
  • 作業効率が悪い
  • 早く帰れない空気がある

これ以外にもまだまだ要因はあるかと思いますが、代表的な例です。これらを順番に確認していきます。

「物理的に仕事の量が多い・作業単価が低い」の解決方法

物理的に仕事量が多いというのは、その次に挙げている作業単価が低いというものと直結しています。基本的に企業というものは、給料の約3倍稼がないといけないといわれます。これは、支払っている給料以外にも会社は保険や税金を支払っているので、一人の人間が3倍以上稼がないと、その社員を雇う事自体が赤字となります。

逆に言うと3倍以上稼いでいれば、それでまずは責任を果たしているといえます。つまり、作業単価が低いと、それだけこなさないと行けない仕事量が多くなるという事になります。我々WEB制作業界の仕事というのは、一般の人からみれば、どれくらい大変な作業か分かりづらい仕事でもあります。

WEB制作を外注したことが無い人にとっては「WEB制作にかかる料金というものが安く見られがち」なのです。つまり、WEB制作に関わる作業に対して「それくら簡単にできるでしょ?」という意識の人が一般の人には一定数いるという事です。

さらに、業界全体の人口も増えつつあり、技術も進歩していく中で、作業スピードが上がるという事は、逆を返すと技術の進歩で、誰でもできる簡単な仕事になったから、単価も低くしていいよね?という負の連鎖になるのです。

我々技術者にとって、便利なツールが出れば出るほど、うれしい反面それは、技術者の首をしめている状態にあるという事に気づいている人も少ないように思います。

この最初の要因に関しては、一個人でできる事は限られているのですが、できる事としては単価が上がるような、「作業クオリティを挙げる事」が一番わかりやすいかと思います。クオリティを上げれば、クライアントは高い値段でもその仕事を発注してくれます。自分たちの仕事のクオリティを上げて、会社のブランド力を上げて、報酬もアップさせていけるので、おのずとやるべき仕事の量も少しずつ減らしても良いという事になります。

「クライアントのからの修正依頼が多い」の解決方法

これも業界あるあるなのですが、クライアントは(全員ではないですが)無茶な修正指示をしてくる方も少なくありません。何度も何度も無理な修正を繰り返して、作業時間が余分にかかり、長い残業時間につながるという流れです。

これの解決策としては、クライアントへの事前確認と、誠意を持って仕事をしたものに対しては、ハッキリとこちらの意見も伝えるという事です。こちらに関しては、次の記事にわかりやすく解説していますので、あわせて読んでもらえるといいかと思います。

WEB制作でワガママなクライアントに「振り回されない」仕事の仕方

「作業効率が悪い」の解決方法

これはもう、自分たちの問題です。効率が悪いままずっと同じ事を繰り返していては何も変わりません。私は積極的に効率を挙げる施策をとるようにしていました。作業効率アップの施策としてできる事を次にピックアップします。

  • 1度作ったデータは次に使えるように整理する
  • 成果物にミスがないかしっかりチェックする
  • 作業前にクライアントに作業内容の入念な確認をする
  • 作業後のデータは、他の人が見てもわかるように整理する
  • 新しく覚えた技術は、やり方を文章でまとめておく
  • 新しい技術やツールを活用する
  • 仲間同士のコミュニケーションを密にする

このように細かい点に見えますが、ひとつひとつ丁寧に実施すると、作業効率は圧倒的に変わります。これらの具体的な内容やその他の効率アップについては、次の記事を参考にしてみてください。

WEBデザインの「スピードアップ方法」と「短縮時間の有効活用」方法!

「早く帰れない空気がある」の解決方法

これも制作会社あるあるです。会社全体として残業時間が長めの会社というのは、おのずと「長く残業して当たり前」という空気が出来上がります。

これが残業時間が長くなる「諸悪の根源」となる場合が非常に多いのです。ある程度社員の人数が増えてくると、何かしらの「見えない空気」というものはできてきます。これはある種「日本人特有の基質」かもしれませんが、日本人が得意な「空気を読む」という文化が悪影響している例と言えます。

誰もが口には出さないけれど、ある人が「早く帰る」と、あいつは「なんで早く帰れるんだ?」「仕事が暇なのか?」と思う人が出てくるんです。しかもその事を口に出して言わず、なんとなく冷たい態度をとったり、先に帰る人に対して「気持ちよく、お疲れ様でした!」と言わない人がいたりする事で「重たい空気のできあがり」となるのです。

これはどの会社でも少なからずあるかもしれませんが、この「早く帰れない空気」というのは、とてもタチが悪く、どうせ早く帰れないなら「仕事をゆっくりやろう」という短絡的な考えに至ってしまう場合が多いのです。

これほど「無意味な残業」はないので、絶対に解決しなくてはいけません。これには、まず「残業を減らして早く帰る」という事についてちゃんと「社内で話し合う」という事が重要であり、これを実行するには「先輩社員や上司ができるだけ早く帰る」ようにするという事が重要なのです。

普段からこのような事について話した上で、「遅くまで残る人=仕事ができる人ではない!」という事を意識付けないといけないという事です!

WEBデザイナーの残業時間への考察

世の中にはいろんな会社があるので、一概に言えず、まったく残業が無い会社もあれば、いまだにブラックな時間まで残業がある会社もあります。

もしあなたがブラックな会社に入ってしまったら、体調を壊したり、自分の大切な人生の時間を奪われない為にも、迷わず退職する事をおすすめします!

とはいえ、WEBデザイナーの残業時間は、むかしに比べてどんどん減ってきています。社会全体がブラックな基質から脱却しよう!という流れにあるので、WEB制作会社としても同じような流れになっています。健全なWEB制作会社であれば、まともな時間に帰れるようになってきているので、安心してこの業界を目指しても良いと思います。

しかし、この先どのような時代になるかわからないので「常に自分のスキルアップ目指して」WEBデザイナーはデザインだけでなく、コーディングやフロントエンドまわりや、プログラミングなども勉強して「自分の価値を高める」というのはとても重要であると言えます!

合わせてこちらの記事も読んでもらえると参考になるかと思います。

WEBデザイナーが「プログラミングを学ぶ」7つのメリット

自分の価値を高めて「この人と働きたい」と思われるような人材になれば、残業時間の少ない優秀な会社にも必要とされる存在になれ、会社に所属するのではなく、自分自身で独立して会社を立ち上げるような存在になれるのではないでしょうか!


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編集長

WEBデザイン・グラフィックデザイン歴:約18年、HTMLコーディング、jquery、wordpress、イラストなど本業とし、WEBデザインコンサル・プログラミング・ライティング等にも勤しんでいます

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